2011年09月01日

決戦道路1

「決戦道路」
使用の際は連絡すること。

100ページ。リアル巨大ロボット漫画。
近未来、災害に備えるとともに経済活性化を求めてロボット産業振興が国策となっていた。
これは史上初の、ロボットを悪用したテロ或いは愉快犯罪(結局はっきりしないのだが
ドラマ的にはどうでもよい)を鎮圧する物語である。
道路交通法で歩脚を有するメカを特殊機動車、略して特機と呼ぶ。
-----------------------------------
数値はすべておよそだが、デザイン決定稿は精密な三面図。
悪役ロボ。
三星(ミツボシ)重機の作業特機「陸造(リクゾウ)」通称サソリ。
実在機同様に角柱的であり油圧シリンダーが露出している。有尾キャタピラ機が前身。
手はペンチ状で、通常歩行はこれも地につけて四足。
3メートルの人的二脚の下半身にサソリ的上半身がサソリ本来の
対地角度で載っており、さらに上に実在重機同様のコクピットが
載っている。この劇では見せないがコクピットの上に水タンクを載せることがある。
尾の先端は分銅型。尾は主に、前後バランスをとることで力強く巧みに動くための
もので付け根は屈伸及び回転し中間にひとつ関節がありさらに分銅部も可動。
接地して踏ん張ることもあり歩脚に使うこともある。もちろん戦闘時は武器になる。
尾に限らず耐久性の問題から通常はむやみに速くは動かないが戦いは別。
両肩には粉塵を沈めるための放水ノズルがあり水流を霧状に変えるなどできる。
ここに砲弾(マイトの火薬を詰めたペットボトル。蓋の前と側面あわせて五個の突起
いずれかが押されると中の火打ち石がこすられる。)とスプリングを組んでロックし、
水流切り替えを利用して発射する。射程20メートル。
弱点は底部の燃料タンクで、警察のライフルで射抜ける。つまり横倒しにされたら負け。
二足歩行は曲芸であり、重機の[上部が大きすぎて不安定]という印象を残している。

サソリのパイロットは150センチの鑑賞・遊戯用アンドロイド。
玩具メーカー・ヒューマシン社の「アンドロ一郎」
遠隔操作でないことは徐々にあきらかになる。
幅広くさまざまな状況を想定した行動マニュアルで動いている。

主役ロボ。
太陽自動車の「鉄人(テット)」通称マッキー(マネキンが訛ったもの)
このメーカーは救助機中心であり瓦礫の中を慎重に行動するため外観は流線的
・昆虫的である。主に六足単腕あるいは双腕機を生産している。マッキーはスマートな
人型機で身長6メートル。人型機は、さまざまな作業に適応できるという意味がある。
スコップなどを[持って使う]ので人型としてバランスが良く、歩脚機としての運動性が高い。
通常は消防のロボットであり警察が使う場合は頭部とコクピットを差し替えて「ホワイトウルフ」となる。
一体か二体かわからない会話を示してからタイミングを見極めて明かす。
ホワイトウルフは額から催涙弾など発射する。
コクピットは腰背部に外付けで、最後は分離し無人機となって突撃する。

警察ロボ「アイリス(アイアンポリスの略)」3メートル。
通常はパトカー前部に折り畳み収納され足は固定されている。暴走車を文字通り「捕える」
メカで、トビクチを装備している。身長ほどの棒、通称「ヒガンバナ」を現場で受け取る。
このパイプ先端の突起が押されると一体的に手元の輪が移動し
解放された「花弁」が相手の脚などをつかみ、花弁どうしは交差し、
やや複雑な仕掛けでつかみをロックする。
警察機でメンツがあるためかっこよく覆いをつけてあるが、低予算なので或る方向からは
内部が丸見えである。細い内骨格にカパカパの覆いなのでゼータガンダムのような姿ではある。
覆いは薄いのでサソリに引っ掻かれると紙のように破れる。
ガンダムに似ているのは、劇世界の過去に人気アニメガンダムは存在し、
それをまねたからだ。

ロボットの腕は俊敏だが脚の運びは鈍重である。ただしウルフの足には指があるので
比較的軽快。コクピットに覆いは無くL字棒や板を組んだ形状にパイロットがくくられている。
黒いライフスーツを着て騎手のように中腰。トルソハーネスで背もたれに
接合されているが、固定ではなくかなり柔軟。離脱飛び降りの際は全身を包むエアバックが
機能する。ウルフ自身もエアバッグがあり一回は倒れても破損しない。

実況に解説者が呼ばれ自社ロボットの宣伝合戦のようになる。

自衛隊がバズーカ撃ったら終わりなのだが街の中で大銃砲は使えない。
格闘で倒すと決められている。自衛隊は大病院・変電所・浄水場などの前で待機。

主人公は、高須参太郎25才167センチ。
かっこいいピエロあるいは陽気な忍者といったキャラクタ。
警察内の通称は「サーカス」。サーカス団に生まれ育ったが18才の時に団が消滅したため
軽量プロレスラー「モンキーマスク」となり人気を博す。しかし二年後これまた会社がつぶれる。
その後警察のロボットパイロットにスカウトされた。
(実質は国営ロボット界に求められて警察所属に落ち着いた)
一般人からはモンキーマスクと呼ばれており、
マッキー・ホワイトウルフ同様、呼称の不統一で興味をやや引っ張る。

ロボット産業は輸出も大きな目的として実用と研究が一体となっており今回の事件は
技術力アピールのチャンスだ。競技界・警察・自衛隊・消防など救難隊、が
やや強引にロボットつながりで一部融合されている。警察に6メートル特機は
あまり要らないのだが、シンボルとして要求された。このため本来は救難特機の
マッキーを流用する。参太郎も消防に派遣されることが多い。
消防にシンボルは要らないが警察には必要という面目事情である。
なお、サーカス団やプロレス団がつぶれたのはロボットショーに人気を食われたからで、
参太郎はパイロットの体術と合わせた有人ロボットショーを企画したいと考えている。
彼がウルフの格闘研究に熱心で、最後に発射ポーズがあるのもこのためだ。

最後の会話。
L字レールで打たれたアンドロ一郎がはじき出されて
路面に激突、のシーンに重ねる。会話者は描かない。
「サソリどうしたガードがまにあわなかったぞ」
「レールを直棒だと思ってたのさ。
ウルフが打ち込む前垂直に立てて見せたとき枝を背後に
まわしたのはこのためだ」
「そんなことよくとっさに考えましたね!」
「考案したのは二週間前だよ。サーカスと打ち合わせたのは十日前だ」
特機が悪用されたときの対応をつねに研究していることを前半で控えめに示しておく。


ページ100(最終ページ)
三段である。最下段はページ半分程で、
すっかり復旧し車が行き交う、その道路。
ナレーション
「その日から〇道〇号線は決戦道路と呼ばれている」
上段は、中段と同じかやや大きく、狙撃おじさんの姿。
中段は消防活動など現場の後片付け、やや遠い広い光景。

ページ99
ひとつの大コマ。俯瞰に近い高いアングルで、
画面下寄り右寄りにウルフのほぼ後ろ姿ただしポーズは
よくわかるよう工夫する。前コマの発射ポーズを維持。
画面上寄り左寄りに横倒し或いは仰向けサソリ、燃料タンク爆発。
単なるツーショットではなく周囲の状況も示すので、
レスラー二人とリング全景(サソリは超巨大レスラー)ぐらいの感じ。

ページ98
二段である。
上段は正方形に近い大コマで、投げが決まってサソリが
着地した瞬間のツーショット。ダイナミックなアングルと構図。
下段はツーショットを真横から見た静かな構図で、カメラをかなり引いた絵。
サソリは画面右方で着地余動の終わり、
ウルフは左方でスペシウム光線か、かめはめ波のフォーム。
★このページはコマ落としであり、
投げのあとウルフが位置と向きを調整する時間帯を抜いてある。
それ以前のひとつづきの長いアクションをノーカットで描写しているので
メリハリを美しくするためだ。


レールを工作するのは線路を走ってきた小型の
有腕車ロボットであり、ウルフがてまどったのは
頭部とコクピットの差し替えとパイロットの到着を
待っていたからだ。


サソリは壊した車からガソリンを補給する。


★ウルフとサソリの格闘★
ウルフは足の指があるし人型なのでフットワークが軽快である。
サソリのハサミをかわして後退を続ける。背後には高架線路がある。
サソリは前進しつつ尾を伸ばして上半身を180度回転し
下半身も同方向にステップする。尾で胸を狙ったのだが、
ウルフは大きくスウェイバックしブリッジ。
サソリは一回転し尾で地を蹴ってダッシュ、ウルフの足を
つかもうとする。しかしウルフはブリッジから後方回転し
たちあがり、ガードがまにあわないと読んでコクピットを狙い
後ろ回し蹴り。サソリは肘でガード。格闘が膠着したとの判断からか、
サソリは右肩の放水カバーを開く。そこに催涙弾が命中。
砲弾が発射前に爆発。ウルフは後ろに倒れエアバッグで助かる。
サソリは右腕が動かなくなる。
ウルフは高架線上の工作班からレールを受け取る。
先端2メートルほどを直角に曲げてある。
コクピット右側面をクリーンヒットする。
アンドロ一郎は叩き出されて路面に激突。
ウルフはコクピットを分離し突撃する。
レールをつかませておいて(サソリはつかんだものをかならず
横に投げ捨てるのでその往復にスキができる)
片膝をついた体勢から低くもぐりこむ。
プロレスのショルダースルーに似た動きで、
サソリを彼の右肩方面にひっくりかえす。


敗走が誘導作戦であることを早めに明かす。アクションに意外性がじゅうぶんあるので、
このほうがよい。意外性が重複するとつまらなくなる。

舞台やメカの設定がかなり多い。これは報道番組の解説者や
各チーム内および野次馬の会話で示し、ナレーションは
最後のコマだけにする。場所や時刻のテロップがいくつも
あるからだ。

遠隔操作でないことは徐々にあきらかになる。
幅広くさまざまな状況を想定した行動マニュアルで動いている。

ラストで、横転したサソリに警察ロボが
催涙あるいはトリモチ弾の銃を向けると燃料が爆発する。
撃ったのは背後の狙撃おじさんで、これは[忘れた頃の再登場]である。


アイリス隊はサソリに組みついて移動を止めるため
トビクチとワイヤーで奮闘するが完敗、左肩からの砲撃で多数が
破壊される。残存アイリスや警官(視界を遮るためコクピットに塗料弾を当てるのだが
サソリに洗浄機能がある。次にライフルやピストルで撃つ。
コクピットはビル破片の落下などを想定して頑丈なので徐々に
破損する。)攻撃が続いているので尾のワイヤーを除く余裕が無い。
マッキーは隣県から現場に向かいつつある。
有人サソリで無人サソリと戦うのは危険すぎる。

サソリは物をつかんで投げつけ始める。右の砲弾は温存するようだ。
何を撃つ予定なのか?


posted by スナノ at 05:33| 実践的解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。