2011年05月25日

最速手順2

★写実千時間を行わないが、この「漫画教室」をすべて読み覚えること★

これは、まったく描けない者が絵柄を獲得する最も速い手順である。
ブラックジャック的な簡略な絵柄に限定されるが、さらに独自のこまごました絵に進めることは
可能。西洋式を含まないが、〔暗線を巧みに用いて質感や量感を表現する〕ことはできる。

ペンの練習は下描きの絵柄を獲得した後で行う。下描きのクリアは400〜1200時間。
実作として最初の一本は「惑星カオス」だが、種類としてすべての絵を描くので、
達成すればどんな脚本でも描ける。
下書きを終えたらペンの練習60〜200時間、暗線のマスター10〜30時間、
ペン入れ仕上げ100〜300時間である。
つまりひととおり終えるのに570〜1730時間となる。写実1000時間を行う場合との比較では
(写実と差し替える教程のみの差だから)最速の方が少なくとも600時間短い。多くは870時間短い。
したがってこれはお勧めである。
しかも、カオスを描けば脚本の順当な構成と最も困難なコマ割りの基本センスを体得できる。
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★B4コピー紙を使う。通常は半分に切りB5として使うがB4もたまに必要。
★鉛筆の持ち方は字を書く時と同じ。硬さは自由。★
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要時間の幅は個人差である。達成したかは実感できる。

第一教程。80〜250時間。
以下の四種を並行して行う。

1立体認識ソフトの構築。50〜100時間。

2プロポーション目測。10〜50時間。10センチほどの線をたくさん引く。
長さをそろえなくてよいし平行でなくてもよい。
目分量で二等分の印をつけディバイダで確認する。線を替えて繰り返す。三・五・七等分も
同様に行う。複数の分割法を段階的に組むことで二点の途中点の位置を知ることができる。

3図形目測。10〜50時間。てのひらサイズの正方形・正三角形・真円をフリーハンドで描く。
途中で紙を回してはならない。
別に定規とコンパスで正確に描いた物を重ねて精度を調べる。大きさは多少違っても精度はわかる。
これを達成すれば写生(基礎ではなく実作直前)の際これら図形を自由な大きさと位置で実物上と
紙上に表示想定できるので作画の基準となる。2と合わせれば高精度となる。

4ひらがな反転描き。10〜50時間。ひらがな全部を細ゴシックで5センチほどの大きさで
プリントする。左右反転した物もプリントする。
反転機能がなければノーマルをスキャンしたのち反転しプリントする。
ノーマルプリントをさかさまにした上にコピー紙を重ねる。
各線の反りを守りつつ、トレース的に真似て描く。ノーマルかな同様なめらかな長い線で描く。
トレース禁止なのでややずらして描く。反転プリントの方はさかさまにするとしないを行う。
つまり三通り。

★★★
いずれも脳が疲れて限界を感じたらとりあえず終えるのだが、常に時間を計ること。
最低限の時間を厳守しなければ効果を保障できない。量的に1が最も多く必要で2と3は同じで
4は少しでよい。〔立体10分プロポ10分立体10分図形10分〕をワンセットとして一日5セットで
かなをときどき混ぜるのが、最低限のペースである。専念生活なら倍が最低限。
図形は電車の待ち時間などでもできる。なお、かなだけは主に筋トレなので音楽を聴いたり
喋ったりしながらでもよい。
すべてを楽々と思い通りにできるようになったら達成であり終盤では未達成項目に重点を置く。
いうまでもなくメカ・建築・服など資料集めは常に行う。

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第二教程。5〜20時間。
惑星カオスに必要な車両類10種ほどを実写から描き起こす。
精密な写実ではなく好きにアレンジして良いが、
演出上架空的有人メカはヘリ・ロボ・旅客機に限るので車両は実在的であること。
第一教程をクリアしているから簡単である。
両側面が平行な車両は角柱円柱を組むだけで認識できる。左右対称を成す二点を結ぶ線を多く
想定でき、それらはすべて劇中で並行である。両側面が内側に傾いていたり曲面なら
シンプルタイプを補助線として描いてから傾きや膨らみを描き込む。
コガネムシのように全体が丸っこいなら頭部形状の上部パーツと同じであり、
それが収まる直方体を描き接点を見極めて
曲面上の中心線およびそれと交わる「赤道」を描く。底面も描き、そこにも中心線と赤道を描く。
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第三教程。15〜50時間。
土台としての頭部全体。頭部形状の法則を守りつつ、三部品それぞれの形やプロポーションを
調節して10種ぐらい描いてみる。立体認識は車両を描くのと同じ要領である。
★ななめ上からの見取り図と側面図を描く。★
眼鼻口は位置を示せばよく、まだ描き分けなくてよい。最初にフランケンシュタインのような
メリハリの大きい頭部を描く
メリハリを小さくしたりタテヨコ比率を調節すると細面やタマゴ型になる。
美形の条件は真正面から見て眉間の高さから顔下端までを二等分する位置に鼻先があることだ。
顎が極端に広いあるいは小さい顔や、むやみに長い顔、鼻が短くそこから下が大きい顔、
両目位置が遠いあるいは近い顔なども描く。美形だけの劇は無いからだ。
この段階ではかなり大きく(15センチぐらい)しか描けないのだが、
大きく描ける物を小さく描くのは筋力だけの問題なので、
進行するうちに解決する。ここまで5〜10時間。
土台を10種ほど描いたら各10枚ぐらいつまり100ぐらい描き、異なる目鼻口眉を描いて
<たくさんの顔にする。10〜20時間。
項目「顔の描き分け」を参照。目は内在する「球」が顔に開いた「窓」から一部露出したもので
あり、窓の形が目の個体差となる。これは実物を見てたしかめる。口も立体的なものである。
前後に長い魚の口がひらいたところを斜めから見たらどうなるか
考えればよい。人間の口は前後に浅いだけで、アングルと紙面への投影関係の法則は同じである。
顔の描き分け印象は目と眉できまるが、鼻と口は全部同じではまずいのでいくつかの形を
描き分ける。
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第四教程。10〜30時間。
手のデッサン。自分の手を見てさまざまなポーズを、各さまざまなアングルで描く。100枚ぐらい。
爪やこまごましたシワは描かず、外骨格のようにツルンと描く。親指以外の指先端を4と名づけ、
つけねから1234とすると各指の12間の長さは24間と同じである。
★てのひら側の指付け根のシワは関節位置ではない。拳に並ぶ四つの山は
手の甲側から見る並びの弓型が固定されている。拳を正面から見た並びはやや可動する。★
形の捉え方はふたつあり併用する。ひとつは見たままを描く方法で第一教程の図形法とプロポ法を
適用する。ふたつめは指とそれ以外を別パーツと考えて個々を認識したのち組むことである。
蟹のプラモデルを組み立てるようなものだ。
指の23関節はちょうつがい的であり同一平面上でしか変化しないので、
指個々のポーズは単純な直棒あるいはコの字あるいは
くの字であり、開き角度の違いがあるだけ。立体認識ソフトを使って紙面への投影を
判断すればよく、あとはパーツどうしの関係を知ればよい。
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第五教程。靴のデッサン。2〜5時間。
粗→密の手順で足を描くという意味で靴を描く。本項で素足のデッサンはしなくて良い。
惑星カオスで素足は描かない。
他の脚本で素足が必要な時自分の足を見ればすぐ描ける。
男の革靴・運動靴・先とがり女靴のヒールなし・ミドルヒール・
ハイヒール、の5種それぞれの自然体・踏ん張りポーズ(指付け根を最大に曲げる)・その中間、
を描く。さまざまなアングルで描くのだがヒールは靴の前面と同時に接地する長さと位置で
あることを見極められれば良いので、
総計数十枚。靴の実物があればいちばんよいがドラマを録画すれば映像は入手できる。
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第六教程。デッサン人形を脳の中に獲得する。6〜18時間。
市販の人形は肩が胸に対して固定されているし足指が曲がらないので使えない。
人体プロポーションの法則を覚え、いくつものタイプを、円柱や角柱を組んで立体的な見取り図を
描いてみる。その際基本的ないくつかのポーズ、歩き走り座り投げなどを描く。
ポーズは実写を参考にする。3〜10時間。
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第七教程。人体パーツを簡略認識する。3〜10時間。
粗い法則をつかんで実写から起こす。たとえば膝下から足首までは、ボーリングのピンをさかさにして
前方つまり膝頭側を平たくして、全体の太さ変化をそれらしく調整したもの。
脚付け根から膝までは、反りのゆるい勾玉を調整したもの。他のパーツも、
どの面が膨らみが大きく、各ふくらみのピーク位置はどこか、を立体的に認識する。
胴部上半分はパーツ分割が困難なので、ひとかたまりとして扱ってもよいが、
内部構造を認識し、鎖骨のリーチを保つなど注意する。各部三面図を描くのもよい。
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第八教程。パーツを組んでポーズをつけて簡略な裸体を描く。
男女の違いは実写を参考にすればすぐわかる。
3〜10時間。
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第九教程。服の資料を見てカオス用に整理し、服を着た状態を描けるようにする。
服はすべて実在タイプである。2〜6時間。
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教程10。
顔と体格の、キャラクタデザインを決定する。3〜30時間。時間の個人差が大きいのは、
ここまでの教程で並行して研究しているかにもよるからだ。並行の方が効率が高いかは
各人の精神構造による。キャラクタデザインは、実写から選ぶという方法もある。
主役がキムタクで添乗員が戸田エリカで旅客機パイロット二人がブラックマヨネーズという具合。
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教程11。
主役メカとモンスターのデザインを決定する。6〜30時間。
ナマコと旅客機は画像にあるようにオタマジャクシ的と決まっている。
サソリが細長くとがっておりナマコが丸っこいのであって、
逆はおかしいからだ。ロボットは実在車両と同列の機能一点張りの無骨なデザインとする。
直方体あるいは円柱あるいは両方を基調とする。一部内部機関むきだしでもよい。
サソリは悪役でありそれらしい顔だが人間的なのはだめだ。
人面獣は気持ち悪すぎるからだ。実在生物を基調とするならトンボタイプ・蜂タイプ
・サソリに羽根タイプがある。また、
魚類には魅力的な頭部がいくつもあるのでそれを組んでもよい。非実在タイプも何通りかある。
たとえば蟹のような胴と脚に傘を半びらきにして倒したような頭部と、サソリの尾を加えるとか。
あるいはガメラ2の群体レギオンをアレンジしてもよい。
レギオンだってモビルスーツ「ジャムル・フィン」によく似ている。
我が方はドリル脚にオリジナリティがある。いずれも翼はトンボか蜂であり蝶は悪役に向かない。
また、言うまでもなく各部バランスを調整して一体のキャラクタとしてまとまることが
必要である。ドリル脚が上に向かう場合は前後の羽根つけねの間をたぶん通れるだろう。
デザイン優先で無理ならば、「意外にも自分の羽根を破って」でもよい。

ロボットについて大事なのは関節である。可動範囲を広げるためガンダムのようにパーツを
グニャグニャにしたり或るパーツを別のパーツにめりこませたりしてはならない。
アニメは動いているからごまかせるのだ。しかし本件では建築作業に足りればよく
大きな可動はいらないのだから、リアルな構造で足りる。これはヘリコプターの関節も同じである。

モンスターとメカのデザインは理想を追求したら10年かかるかもしれないので、
ある程度妥協するのが現実的である。
モンスターは蜂かトンボでよい。旅客機にとりついた後は羽根を動かしていないのだから、
そこにロボットがとりつくことはできる。
ロボットは実在ユンボーのコクピットに手足、手足はユンボー腕を基調にすればよい。
大サソリは小サソリと別種であり姿が違うことにする。バラエティ豊かな方が良いし、
対比物が乏しい空中で、形が同じで大きさが異なるのはわかりにくいからだ。
似たような姿でなおかつ大きい方をややこまごましたデザインにする。
ふたつめのデザインは選考に漏れたものを加工すればよい。小さい方は凶暴な姿ではない。
★すべて三面図を描き各部寸法を決め書き込む★
妥協するとはいえこれらのデザインは
絵的魅力のメインでありバランス調整や外骨格の縁取りなど多段階の推敲が必要である。
多段階推敲は段階ごとに時間を置くのがよいので、その際次の12教程をまぜてもよい。
また、コピー紙に27×18の枠を描いておくのもよい。
ただし枠描きは修行時間に算入しない。この枠紙はもちろんコマ割りを研究する際に使うもので、
100枚は要るだろう。寸法が本番と同じなのは最初の一本だからだ。
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教程12。流体を描く・輪郭編。9〜30時間。(他に暗線との組み方編がある)
流体とは液体と気体すなわち泥や水や土砂、爆発を含む煙・埃全般である。方法は二つあり両方
使う。ひとつは写生により形のパターンを知る。6〜20時間。これを先にクリアする。
ふたつめは理論的に構造を認識する。3〜10時間。
流体の単位とその基本形は尾を引いた球すなわち「まっすぐなヒトダマ」である。
まずこれを描けるようにする。
立体認識ソフトがあるのだから簡単だ。赤道と黄道を描いて正確を期す。
このヒトダマは一筋の立ち上る煙、あるいは爆煙の突出した一本の形状である。
写生としては煙草や線香の煙だ。
ヒトダマの尾は平たくなりタテヨコに曲がったり折れたりたたまれたり、
リボンのようにねじれたりする。先端の球も扁平になり歪む。
外気とまざってぼやけるのは終盤である。ヒトダマが伸びてさまざまに変形する絵を
満足できるまで描く。ひとすじの流れを組めば広い流れとなる。
ひらたく布のようになるパターンもある。写生と併せてあらためて研究すればすぐ描ける。

次に、爆煙について。
爆球(正確には爆円錐も含むが、
ようするにカタマリ)と爆花(着弾によりスリバチ状に開いたもの)がある。いずれも本来は
球など均一な形だが、被爆物がいびつだったりすることで不規則に乱れたものである。
植物の大半は爆煙によく似ている。
造形のコンセプト〔不規則でありながら全体としては或るまとまったバランス〕が同じだからだ。
植物を爆煙に見立てて研究するのは良い方法である。雲や火山の噴煙は爆発と「流れ」の中間で、
両者の応用で描ける。
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教程13。
カオス用デザインを仕上げる。10〜40時間。
建築物などまだ足りない部分を設定する。クラゲ・ヒトデ・エイ・サンゴ・海中植物
・イカ・ウツボが必要。これは実在タイプを調整して描くのだが、
とりあえずそのまま描けるようにしておく。資料は図鑑的な写真で足りる。

なにごとも段階的に進行するのであって推敲の繰り返しが必要であり、
段階ごとに寝かせる時間があった方がよいので、
キャラクタ・メカ・モンスターの最終チェックと並行する。
ここでロボ内部やシートベルトも決める。以下そのための設定。
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ロボ操作はパソコン式と肉体連動式を備えている。前者は通常作業で、
石を拾い上げるならモニター上の石にマウスポインタを
合わせ、動作→拾い上げる、と選択する。複雑な動作は選択を重ねるのだが、
使用頻度が高ければ選択肢ひとつの記述を複雑にするか、ひとつづきの動きをコマンド化しておく。もちろん、個々の動きを調節するスクロールバーみたいなのもある。

後者は非日常的な作業に用いる。選択肢やコマンドが用意されていないからだ。
両腕から手袋まで外骨格的に覆い、人間の動きとロボットを連動させる。
いうまでもなく戦闘はこの方式である。この状態でパソコン式も使える。動作が
両立しない場合はパソコン優先である。連動外骨格は覆うタイプでなくてもよい。
一対の長いレバーに三節棍のような関節があり先端の短いグリップにスライドプッシュボタンと
ねじり帯があるのでもよい。いずれにしても連動器はめったに使わないので普段は取り外して
どこかにしまってある。これを読者になんだかわからない道具として運び込み、
競技直前に装着する。三節棍の場合はコクピットに根元を固定するため差し込み横棒入れ
ねじ締めロックという手間のかかる作業を見せる。ヘルメットも危険作業用を選ぶ。
これは冒頭でむき出し作業員がかぶっていたやつだ。シートベルトも従来の
自動車式ではなく戦闘機式のがっちり多方向に固定するタイプを用いる。
ヘリでロボが運ばれることは時々あるので、
このベルトはコクピットのどこかに収納されている。通常作業で立ったままのみで座席がないなら、競技用に背もたれのみの棒みたいなのがもともとあるか、
ヘリ移動用に収納されいてたのを伸ばして固定することになる。これらの競技用身づくろいは
見せ場として面積を割いて描く。
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設定説明おわり。他に通信機つきヘルメットもいるがこれは実在タイプでも架空でもよい。
ヘリと旅客機のコクピットは実在タイプである。

また、エキストラと、多様な雲を研究する。
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教程14。
次はコマ割り前に、モンスターと旅客機とロボットとヘリの簡略な模型を作る。 1〜3時間。
これを作る行為も練習に含まれる。
用意するもの。500ミリリットルのペットボトル、コーヒーのショート缶、
太さ2ミリぐらいの針金2メートルほど。ペットボトルに主翼を
つけ旅客機にする。針金を、正面から見て--∩--真上から見て長ーい楕円の環にしてボトルをはめ、旅客機の腹に別に針金を渡して締めて固定する。ショート缶にも同様に翼をつけてナマコにする。
モンスターは、まず割り箸を半分ぐらいに折ったのを
6本ぐらい束にして輪ゴムでまとめる。これを胴として、羽根と脚をつける。
ロボットは歩行者信号の人間記号みたいなのを
ひとふでがき的に針金で作り、立体的にポーズをつける。ヘリは眼鏡みたいなのを作る。
ヘリとロボがものたりなければ段ボール長方形を重ね張りした箱をガムテープで組む。
★各模型の、大きさの比率を脚本に忠実に作ること★
模型がいるのは最初の一本だからだ。さまざまに組まれる。


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posted by スナノ at 17:47| 最速手順 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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